PTA会長就任の挨拶文!広報誌で映える例文

新年度が始まり、PTA会長としての活動が本格的にスタートすると、最初の大きな役割として「広報誌に掲載する就任の挨拶文」の作成があります。

広報誌は保護者だけでなく子どもたちの目にも触れるものです。

そのため、堅苦しすぎず、親しみやすく、誰にとってもわかりやすい表現を心がけることが大切です。

今回は、PTA会長に就任した際に広報誌に載せる挨拶文について、どのように書けばよいか、そのポイントや具体例を交えてご紹介します。

 

PTA会長挨拶文に盛り込みたい内容とは?

挨拶文を考えるとき、「間違ったことは書けない」「新聞のような格式高い文章にするべきか?」と身構えてしまう方も少なくありません。

ですが、実際にはそんなに堅苦しく考える必要はありません。

むしろ、読んでくれる方の心に届くような、自分らしい言葉で語ることが大切です。

以下のような項目を参考に、自分なりの思いや視点を加えることで、オリジナルの挨拶文ができあがります。

書くとよい内容の例 ポイント
自己紹介 親近感を持ってもらう
PTAへの考え PTA活動の意義を伝える
子どもたちの様子 温かい目線で伝える
地域や環境について 支えてくれる人たちへの感謝
今後の方針・お願い 一体感を生むメッセージ

自己紹介のポイント

「5年生と2年生の子どもがいる父親です」といったシンプルな紹介から、自身の学校との関わりを交えるとより親しみが湧きます。

たとえば、「自分もこの小学校の卒業生で、今の校長先生が当時の担任でした」というようなエピソードは、読み手との距離を一気に縮めてくれます。

PTA活動への思いを伝える

PTA活動に対して「何をするのかよくわからない」という印象を持つ方もいます。

そんな中でも、自分が会長になったということは、「子どもたちのために必要な活動」と思っている証拠です。

だからこそ、「安心して通える学校づくりに貢献したい」「子どもたちと関わる時間が嬉しい」など、自分の言葉でその思いを伝えてみましょう。

子どもたちの置かれている環境

最近は、帰宅時間が遅くなることや、事件・事故のニュースも多く、子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。

また、地域のつながりが薄れてきている今だからこそ、PTAの役割はより重要です。

「地域と子どもたちをつなぐ存在になりたい」という視点で書くのも良いでしょう。

学校での子どもたちの様子

校庭で元気いっぱいに遊んでいる姿や、縦割り班で協力して活動する子どもたちの様子は、見る人の心を和ませます。

高学年の子が下級生を手助けする場面、毎朝先生とハイタッチを交わす光景など、温かいエピソードを盛り込むと、読者の共感を得られます。

子どもたちが大切にしていること

子どもたちは、植物や動物を育てたり、明るいあいさつを心がけたりと、日常の中でさまざまなことに取り組んでいます。

そのような子どもたちの行動をPTA活動としても支え、応援していきたいという気持ちを表すと、思いが伝わりやすくなります。

地域の方々への感謝を込めて

通学路で毎朝子どもたちを見守ってくださる方々、夏のイベントなどで積極的に関わってくださる地域の方々。

こうした方々への感謝を伝えることで、「地域とともにあるPTA活動」の姿勢を表すことができます。

学校の周辺環境について触れる

学校の近くに広がる自然や、公園に咲く季節の花々など、時候の挨拶として活用するのもおすすめです。

「○○山の木々が芽吹き始めた頃、今年度の活動が始まりました」といった書き出しは、挨拶文に季節感を与え、読みやすさをアップさせます。

一年間の活動への思い

ここまで書いてきたことをもとに、自分が1年間どのような思いで活動していきたいかをまとめてみましょう。

たとえば、「笑顔あふれる学校づくり」「地域と協力し子どもを見守る」「子どもたちの挑戦を支える」など、自分が大切にしたい価値観を挨拶文に反映してみてください。

協力へのお願いは忘れずに

どんなに強い思いがあっても、会長ひとりではPTA活動は成り立ちません。

「皆さまのお力添えをいただきながら進めていきたい」といった表現を用いて、保護者や先生方への協力をお願いしましょう。

 

挨拶文を作成する際の注意点

広報誌に掲載する文章には、使わない方が良い表現があります。

たとえば「子供」ではなく「子ども」、「~して下さい」ではなく「~してください」など、配慮が必要な言葉遣いに注意してください。

以下の表は代表的な例です。

NG表記 推奨表記
子供 子ども
~して下さい ~してください

また、完成後は教頭先生やPTA担当の先生に確認してもらうと安心です。

 

【広報誌用】PTA会長就任挨拶文の例文

それでは、実際にPTA広報誌に掲載できる就任挨拶文の例を3つご紹介します。

文章の長さや語り口調が異なりますので、ご自身のスタイルに合ったものを参考にしてください。

文例①(スタンダード・シンプルタイプ)

日頃より○○小学校のPTA活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

今年度、PTA会長を務めさせていただくことになりました○○○○と申します。

昨年度まで活動されていた○○会長の後任として、責任の重さを感じております。

微力ではありますが、子どもたちの健やかな成長を願い、精一杯努めてまいります。

PTAの本来の目的は、子どもたちが安心して学校生活を送れる環境を整えることだと考えております。

今後も教職員の皆さま、地域の皆さまと連携しながら活動を進めてまいります。

会員の皆さまのご協力をいただきながら、一年間どうぞよろしくお願いいたします。

○○小学校 PTA会長 ○○○○

文例②(ナチュラル・親しみタイプ)

春の風にのって、○○山の木々が芽吹く季節となりました。

日ごろよりPTA活動へのご理解とご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

このたび、令和○○年度のPTA会長を務めさせていただくことになりました○○○○と申します。

本校では毎年、6年生が校花である○○を育て、その種を次の学年へと引き継ぎます。

それはまるで、子どもたちの成長とともに受け継がれるバトンのようです。

PTA活動も同じく、代々引き継がれてきた思いや工夫が詰まった大切なバトンだと思っております。

会員の皆さまのお力をお借りしながら、より充実した活動になるよう努力してまいります。

一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

○○小学校 PTA会長 ○○○○

文例③(丁寧・協力呼びかけタイプ)

皆さま、いつもPTA活動に温かいご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

このたび、令和○○年度のPTA会長をおおせつかりました○○○○です。

子どもたちの健やかな成長のために、微力ながらも全力で努めてまいります。

PTAの役割は、家庭と学校が手を取り合いながら、子どもたちの学びと安全を支えることにあると感じています。

PTA活動に対してはさまざまなご意見があるかと思いますが、無理のない範囲で、できることから少しずつ関わっていただければ幸いです。

事務局・先生方と連携し、皆さまにとっても心地よい活動の場となるよう心がけてまいります。

どうぞ1年間、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

○○小学校 PTA会長 ○○○○

 

まとめ

いかがでしたか?

例文は一つの参考に過ぎません。

今回ご紹介した内容をベースに、ご自身の想いや経験を込めた“あなただけの挨拶文”を作成してみてください。

きっと、読む人の心に残る素敵な文章になるはずです。